「ショートの特徴が知りたい」
「ショートに向く条件は?」
「ショートの役割は?」
「肩が強くないとだめですか?」
「左利きは不利なの?」
「どの子をショートにするか」を考える時に、よくある悩みだと思いますが、以下のポイントをおさえて最後までこの記事を読んでいただければ、
「小学生の間は、身体的な条件などに関係なく、色々な子供をショートに育て上げる事が可能」です!
- ショートの特徴、役割、条件をよく指導者が理解する事
- 特徴にあった子供ばかりをショートのポジションに固定しない事
- 一通り様々な子供にショートの練習を等しく行う事
- ショートのポジションをローテーション出来るようにする事

ショートは、「花形のポジション」と言われる通り、プロ野球界でも、著名な方々が守っている守備位置です。常に動き回り、時にはサードベースやセカンドベースの後方、ピッチャーのカバーまで行わなければなりません。これほどの動きがあるショートに、固定した子供だけを守らせるのは、非常に危険です。常に、非常事態のためにショートを守ることが可能な沢山のプレイヤーがいれば、指導者もですが、「子供」も、とても助かりますよね。
それでは初めに、ポイントの1つ目である、「ショートの特徴、役割、条件をよく指導者が理解する事」の中の、ショートの特徴、役割、条件を詳しく述べていきます。
ショートの特徴

ショートの特徴として、
- 背番号が『6』である
- 守備位置が2塁ベースと3塁ベースの間である
- 守備範囲が広い
主に上記3点です。それでは、詳しく見ていきましょう。
背番号が『6』である
ポジションによって背番号が決められています。下記を参照にして下さい。
| 英語(日本語) | 背番号 |
|---|---|
| ピッチャー(投手) | 1 |
| キャッチャー(捕手) | 2 |
| ファースト(一塁手) | 3 |
| セカンド(二塁手) | 4 |
| サード(三塁手) | 5 |
| ショート(遊撃手) | 6 |
| レフト(左翼手) | 7 |
| センター(中堅手) | 8 |
| ライト(右翼手) | 9 |
守備位置が2塁ベースと3塁ベースの間である
下図をご覧ください。

ショートの守備位置は、2塁ベースと3塁ベースの間にあります。右バッターであれば、サード寄りに、左バッターであれば、2塁ベース寄りに移動します。
その主な理由は、
- 左右どちらのバッターも、引っ張って打ってくることが多いため
です。
守備範囲が広い
冒頭でもお伝えしましたが、ショートは、
- 3塁ベースの後方に飛んでくる打球(主にサードが捕れないレフトと3塁ベースの間のフライ)
- 2塁ベースの後方に飛んでくる打球
- ピッチャーの後方に飛んでくる打球
などを捕るために、とにかく動き回らなければなりません。

特徴について理解していただいたところで、次にショートの役割を解説いたします。
ショートの役割

ショートの役割として、
- レフトやセンターに飛んだ打球の中継
- キャッチャーからの送球を受ける
- ピッチャーからの牽制球を受ける
- ダブルプレーでランナーをアウトにするため、2塁ベースに入る
- ランナー1,3塁の時に、カットに入る
主に上記4点です。それでは、詳しく見ていきましょう。
レフトやセンターに飛んだ打球の中継
ショートの後方には、レフトやセンターの守備位置があります。レフトやセンターの間を抜ける打球が飛んだ時など、ショートは一緒に追いかけ、中継に入ります。この時に、ショートは、打球を追いつつも、ランナーがどこのベースを回っているかなど、状況を判断し、レフトやセンターからの返球場所を選ばなければなりません。
キャッチャーからの送球を受ける
ランナーが1塁で、盗塁が行われた時に、キャッチャーが2塁ベースへ送球をします。左バッターの場合のみですが、ショートが2塁ベースに入り、キャッチャーからの送球を受けます。
ピッチャーからの牽制球を受ける
このお話も上記同様ですが、ランナーが2塁で左バッターの場合のみ、ショートが2塁ベースに入り、ピッチャーの牽制球を受けます。

牽制をするかしないか、ショートがピッチャーに対してサインを送っている場面をよく見かけます。ショートは、ランナーの動きをよく読み、的確な判断を下します。
ダブルプレーでランナーをアウトにするため、2塁ベースに入る
この時も左バッターの場合のみですが、ノーアウト、もしくは1アウト1塁で、打球がサード、ピッチャー、キャッチャー、セカンド、ファーストへ飛ぶと、打球を捕ったプレイヤーは1塁ランナーをアウトにするため、2塁ベースへ送球をします。その時に、ショートが2塁ベースに入ります。ボールを2塁ベースで受け取り、バッターもアウトにするため、1塁ベースへ送球をします。
ランナー1、3塁の時に、カットに入る
3塁ランナーを惑わせるため、キャッチャーが3塁へ牽制をするのではなく、2塁ベースへ投げるふりをして、ピッチャーの後ろの方へ入ったショートへの送球を行う、「カット」があります。
また、ショートがカットに入るふりをするだけで、キャッチャーが直接2塁ベースへ送球し、1塁から2塁に盗塁をしてくるランナーをアウトにする場合もあります。

役割について理解していただいたところで、次にショートの条件を解説いたします。
ショートの条件

ショートの条件として、
- 俊敏性がある
- 状況判断が早くできる
- 高い守備力がある
- 肩が強い
主に上記4点です。それでは、詳しく見ていきましょう。
俊敏性がある
サードベースの後ろから、セカンドベースの後ろまで動く範囲が広いため、その1歩目が素早くないとボールに追いつくことができません。俊敏に動けることは、重要になりますよね。
状況判断が早くできる
外野に飛んだ時の中継など、「今ランナーがどこにいて、次はどこに送球するのか」を瞬時に判断しなければなりません。
また、右バッター、左バッターで守備位置が移動します。ランナーがどこにいるかによってもその塁に入る、入らないを判断します。常に状況が変わるので、それによって判断を的確に下す必要があります。
高い守備力がある
広い守備範囲を守るのと、打球が飛んでくる確率が高い守備位置なので、捕球能力は絶対必須です。グローブさばきが上手で、捕って投げるのリズム感が良く、素早く動ける。こういった高い守備力は必要になります。
肩が強い
ショートは、サードとショートの間の打球を捕り、ファーストへ投げる場面もあります。よく、プロ野球選手のファインプレー集などで見かけますよね?崩れた体制などでも、確実にファーストへ送球できる「肩の強さ」は必要です。
また、サードの次にファーストへの距離が長い守備位置です。定位置であれば、ノーバウンドで送球できる「肩の強さ」が要りますよね。

それでは、ショートに向く子のすべてを理解した所で、どうしていけば、「どの子でもショートが出来るようになるのか」、そのポイントについてお話していきます!
すべての子供をショートに育て上げるポイント

冒頭で述べた通り、
- ショートの特徴、役割、条件をよく指導者が理解する事
- 特徴にあった子供ばかりをショートのポジションに固定しない事
- 一通り様々な子供にショートの練習を等しく行う事
- ショートのポジションをローテーション出来るようにする事
上記4点になります。それでは、詳しく見ていきましょう。
ショートの特徴、役割、条件をよく指導者が理解する事
この記事で書かせていただいたショートの役割、特徴、条件をすべて網羅し、指導者全員が理解するようにしましょう。子供に尋ねられることもありますので、ショート全般を理解することは必須ですよね。
特徴にあった子供ばかりをショートのポジションに固定しない事
このお話は、重要です。固定してしまえば、他の子がショートのポジションを学ぶことが出来なくなります。また、ショートの素質がないように見える子でも、実際にポジションにつくと、「すごく上手にできた」ということもありますよね。そう、
- 誰しもがショートになれる素質を持っている
可能性があるのです。
一通り様々な子供にショートの練習を等しく行う事
練習内容としては、
- ボテボテのゴロを素早くファーストへ投げる練習
- サード後方のフライや、サードとショートの間のゴロを捕る練習
- セカンドベース上への打球を捕る練習
- つま先で立ち、左右に軽くステップをしながら左右どちらに飛んでくるか分からないボールを捕球する練習
- キャッチャーからの送球を受ける練習
- ピッチャーからの牽制球を受ける練習
- ダブルプレーでランナーをアウトにするため、2塁ベースに入る練習
- ランナー1,3塁の時に、カットに入る練習
主に上記8点です。それでは、詳しく見ていきましょう。
ボテボテのゴロを素早くファーストへ投げる練習
手で投げた緩やかなボールをグローブでキャッチして、ファーストへ送球する練習です。リズムよく、捕ってすばやく投げるように心がけましょう。
サード後方のフライや、サードとショートの間のゴロを捕る練習
守備位置について練習を行います。ノックで実際に捕る練習を繰り返し行いましょう。
フライの場合は、お互いに声を掛け合い、どちらかが必ず捕り、片方は、落ちた場合に備えた確実なカバーをする練習をします。
セカンドベース上への打球を捕る練習
この練習も、上記と同様に行います。捕ってファーストへ投げる動作は、流れるように行う事がポイントです。
つま先で立ち、左右に軽くステップをしながら左右どちらに飛んでくるか分からないボールを捕球する練習
この練習は、ピッチャーとキャッチャー以外、どこの守備でも行っていただきたい練習です。足の裏をベタっと付けているよりも、つま先立ちでいる方が、次の動きに移りやすいためです。また、つま先立ちをしながら軽くステップをとれば、更にスピードを増してボールを捉えることが可能になります。
キャッチャーからの送球を受ける練習
盗塁の練習も兼ねて、ランナーを付けて行います。
この時に、「アウト」と言って、素早くタッチし、審判にアピールする練習も行いましょう。1つでも多くのアウトを取るためのアピールの方法も重要である事を子供たちにインプットすることにもつながります。
ピッチャーからの牽制球を受ける練習
この練習にも、ランナーを付けます。ピッチャーにサインも出します。ここでも、「アウト」のアピールの仕方に注意して練習を行いましょう。
ダブルプレーでランナーをアウトにするため、2塁ベースに入る練習
バッターランナーも付けて、ノックを行います。ショートからファーストへの捕って投げる素早い動きも出来るように心がけましょう。
ランナー1,3塁の時に、カットに入る練習
この練習は、一旦、指導者が子供たちにやり方を教えます。その後、内野手で相談をして、自分たちで、「どのタイミング」で「どこへ送球するのか」、「いつショートがカットプレイをするのか」などを決めて練習を行いましょう。
止まっている球をグローブで捕り、ファースト、セカンド、サードへ送球する練習
ボールを置きます。そこまでショートの守備位置から猛ダッシュで走り、そのままグローブでうまく掴み、素早く1塁、2塁、3塁ベースへ送球する練習です。この時に、立ったままの体制ではなく、低いままの体制で捕り、送球することを心がけましょう。
ショートのポジションをローテーション出来るようにする事
ショートの細やかな練習が成功すれば、次は実践です。練習試合で、様々な子供たちを起用し、自信をつけてあげましょう。試合で練習をして、公式戦で万が一の病気やケガがあったとしても、全員がショートを守れたら安心ですよね。
ローテーションすること。これは必ず心がけてください。

すべての子供をショートに育て上げるポイントは網羅できましたよね?子供達全員に上記のような練習を行い、ぜひ、沢山のショートを生み出してください!
それでは、続いて、ショートに「左利きの子」は不利なのか?こういった疑問に対して、詳しく解説していきます。
左利きは不利なの?

冒頭でも書かせていただきましたが、中にはこういった疑問を持つ読者もおられるはずです。ここでは、その疑問に対してもお答えしていきます。
答えは、
- 左利きは不利になる
その理由は、
- ファースト方向へ投げる時に、「左足を下げて右足を前に入れ替えるステップ」が必要なため、その分右利きの子よりも時間がかかり、アウトにする確率が下がるため
です。
ですが、筆者の良く知る少年野球チームでは、左利きの子もショートで活躍中です。その子を起用する理由は、
- 動きが素早い
- 肩が強い
- 的確な指示を出す
- 守備範囲が非常に広い
- キャッチングが上手い
ことです。

たとえ不利な左利きであってもあきらめないでください。この記事全体で述べさせて頂いた通り、指導者がポイントを掴み練習を行う事で、様々な子どもの技術力をアップさせることが出来るのです!
左利きの子がどうしても固定したポジションについてしまう問題がありますよね。これに関して、詳しく述べた記事がありますので、あわせて読んでいただくことをお勧めします。
>>>少年野球左投の子は不利?【100%起きる!】ポジションの固定問題
まとめ

ショートに向く子の条件、役割、特徴などを細かく説明させていただきました。そのポイントは、
- ショートの特徴、役割、条件をよく指導者が理解する事
- 特徴にあった子供ばかりをショートのポジションに固定しない事
- 一通り様々な子供にショートの練習を等しく行う事
- ショートのポジションをローテーション出来るようにする事
上記4点です。
また、上記のようなポイントをしっかりと理解し、練習を行えば、
- 小学生の間は、身体的な条件などに関係なく、色々な子供をショートに育て上げる事が可能
になります!

ケガや病気など、万が一の場合でも、指導者だけではなく、「子ども」も安心して試合に臨めますよね?
様々な子供たちを起用、ローテーションして、指導者も「新たな発見」を生み、子供たちの「自信」にもつながるような練習方法をぜひ行ってみてください。
この他にも、野球に関する記事が盛りだくさんです!少年野球のトラブル、コーチング力、バッティングの矯正方法、野球の基礎知識まで、気になる方は、
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このサイトを作った人

野球少年を育てる4人の子の母親であり、自身も小学校1年生~高校卒業までソフトボールをプレイしていた本格的な体育会系ママ。
小学校、中学校共に県大会で何度も優勝を経験。主に、キャッチャー、ファースト、センターを守っていた。
野球などで子供を指導する「指導力」は、子供を育てる親の「子育て力」と同じであると考える。
親は子供に接する自分の姿を今一度見直し、「誰のための少年野球チームであるか」を再認識してもらうことや、スポーツを通じて、子どもに「高い自信・自己肯定感」を持ってもらえるように、指導力のアップに貢献したいと考える。

